春節の飛行機事情

冬の海は厳しいけれど、ここが故郷だからみんなここに戻ってくる。それが澎湖島に生まれた者の宿命だから。

冬の海は波も荒く、人を寄せ付けない気高さがあり、

夏の海は優しくて、来る人を拒まない。


台湾の春節は国民大移動の時です。それで阿甘語言中文科に中国語を習いに来た人も帰る人もその影響を受けてしまいます。普通チケットの取れない時はキャンセル待ちという奥の手があります。そして朝一番で空港に駆けつければ大抵、座席を確保できるものです。今年の春節休みは月曜日までありましたから、日曜日のそれも朝7:00から並べば必ず午前中には乗れるというのが計算でした。ところが、高雄に赴任していてこの春節を利用して中国語の特訓を受けていたAさんが、高雄に帰るために朝一で7時には空港に着いたものの、すでに65人がキャンセル待ちの名前に記入済みだったようです。予想を遙かに超えるライバル達にかなり意気消沈したようですが、気を取り直して待ち続けましたが、12時まで待っても順番はやって来ずに、ますます増えるキャンセル待ちの乗客に対して航空会社は明日の特別機を予約するように勧めたようです。その時Aさんの脳裏をかすめたのは前日船で帰った同期生のことでした。「そうだ船が使える!」この閃きを得て、Aさんは港へ向かい高雄行きの船に乗ることが出来ました。船も一応定員というのはありますが、電車と同じで立っているならば、席がなくとも乗れるんですね。人の失敗と成功から学べることはたくさんありますね。
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この様に時には国内線を利用する時に、予約をしていないと乗れないことがあります。とりわけ飛行機は座席が指定されるために船や電車とは対応が異なります。しかし、わたしも良くここから台北に用があったりするたびに飛行機を使う訳ですが、直接、飛行場に行って、そこでチケットを求めます。今までで20回位の往復で2度ほど席がないという状況に出くわしました。それでこうした確率は10%位だと思います。でもすぐキャンセル待ちをすることにより、次の飛行機に乗ることが出来ました。それで、頭の中ではチケットの予約は必要がないと思っている程です。今までも日本から大勢の留学生が澎湖島にやって来ましたが、約2割位は国内線を予約して来ましたが、残りの約8割は直接カウンターでチケットを求めてきています。早い便で台湾に到着して、それから国内線の飛行場である松山空港に到着するならば、例えすぐに乗れなくても一、二本待てば乗れると言うことです。しかし、台湾到着が4時頃で、急いで空港での用事を済まして、松山空港行きのバスに駆け込み、最後の飛行機に乗ろうとしたのに、それが満員だったらどうしますか?

  松山空港まで来ていると、台北の桃園空港にいる場合と異なって選択肢は限られます。空港のロビーで過ごすとか、夜行バスに乗って高雄に向かうとかの選択は出来ません。空港も夜間は閉鎖され、その辺りにはホテルがありませんから、台北に戻らなければなりません。バスが出ていますのでそれに乗れば12元です。おつりはくれませんから、小銭を用意しておく必要があります。タクシーですと200元以内でしょう。地下鉄も利用出来るようになりました。捷運というのがそれですが。食べ物飲み物は禁止です。その沿線で下りてホテルを探すなら、翌日、空港に行くのに便利でしょう。また、台北駅の近くには安いホテルがたくさんあります。そこで観光するのではないので、どれを選んでも大した差はありません。どのみち次の日朝早くそこを立つからです。以下、どの様に確実に澎湖島に来ることが出来るかを書きます。松山空港は朝6:30からの飛行機があって、飛行場は5;30頃から開いています。切符がない時は5時半に飛行場に行き、各航空会社のキャンセル待ちの申し込みの用紙が、ありますので、候補というのですが、そこに記入します。候補在口+那裏と書くか、聞けば教えてくれます。それから6時頃からカウンターが空きますが、その前に書いておけば、例え満席でもキャンセル待ちを出発20分前に売り出しますので、そこに行って、自分の名が呼ばれたら有(you)と何故か4声で答えます(有は3声なんですが、この場合4声で発音するそうです。)それで5時半に松山空港と言うことになると、台北のホテルは5時頃出発と言うことになります。その時間ですとタクシーしかありません。安全を心配される方のために、タクシーに乗ったら、形だけでも携帯電話を掛けて、今タクシーに乗った、運転者は誰々で、車のナンバーは543・・・とか電話機に向かって話すだけで、犯罪に巻き込まれないで済むと思います。運転手にこの人は用心深く、自分のタクシーを誰かに報告していると思わせている訳です。日本語で良いんですよ。誰かに連絡していると言うことが分かるだけで良いんです。勿論台湾のタクシーは危ないというわけではありませんが、そのくらい用心して行動している人がいると言うことは確かで、また賢いことだと思います。タイムテーブルを貼り付けておきますのでご利用下さい。http://www.geocities.co.jp/CollegeLife/4300/kikata.html


  繰り返しますが、先ず候補の紙の置いてある所に行って名前を書いて、それからカウンターです。3社から飛行機が出ていますので、全てのキャンセル待ちの用紙に書きます。キャンセル待ちが取れようと取れまいと放っておけばいいのです。いない人はすぐ消されて次の人に移りますので、全く問題ありません。つまり名を呼ぶ時にそこにいないと後回しになります。候補の記入を終えてから、カウンターが開くのを待って、チケットがあるかどうか聞く訳です。あればそこで求めればよいですし、なければキャンセル待ちで、出発20分前から、キャンセルされた席を売り出しますので、そこにいて求めると言うことです。一度だけこの方法によりチケットを手に入れたことがありますが、時間との戦いで非常にスリルがありました。面白いです。そう言うこともあって、台湾の国内線の出発の案内は出発時間の5分前位になって初めて行われるのです。20分前に残りの席をキャンセル待ちの乗客に売って、彼らの搭乗手続きをしてからですから、そう言う時間になるわけです。それを知らないと自分の飛行機はもう出てしまったのではないか、等と余計な気をもむことになります。


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