台湾にノービザで滞在出来る期間が3ヶ月になりました。

このニュースを写真で表すとこのバラのようだと言う訳ではありません。澎湖島の写真家李振龍氏が提供して下さったので掲載しました。
  台湾にノービザで3ヶ月滞在出来るようになりました。このことの影響について考えられる幾つかを想像してみる事にします。これは台湾への旅行客をかなり増やすかというと、それ程影響はないのではないかと思います。というのは日本には長期休暇という習慣はありませんから、1ヶ月が3ヶ月になったところで、その恩恵を受けてより長く留まるという観光客は殆どいないだろうと思います。それでは何の変化ももたらさないかと言うと、そうではないというのが答えです。台湾は長期の観光というのを嫌っているふしがありました。なかなか観光ビザが下りなかった事がそれを裏付けていますが、観光ビザを隠れ蓑にして、留学という名目で台湾で仕事をして留まり続けるのを許さないという姿勢を貫いていました。それで比較的留学生を良く管理するであろうと思われる大学付属の語学センターで学ぶ者のみに対して、観光ビザでの更新を認める様にしていたからです。それで、今回の措置は私立の語学学校にとっては非常に有利に働くものと思われます。今までノービザなら1ヶ月、ビザを取っても2ヶ月しか帯在を許されなかったのに、ノービザで3ヶ月の滞在が許されるようになったのですから、大学の語学中心に留学する予定であった人たちが、私立の語学学校に鞍替えする事は考えられます。今回のこの延長と、先回の日本の免許が台湾でも通用すると言う措置により、大学の語学中心で学ぶメリットは殆どなくなってしまったからです。後、大学の語学中心に留学するメリットとしては、台湾に連続して4ヶ月留まった場合のみ健康保険に加入出来るという事ですが、3ヶ月以内の場合にはどちらでも加入する事が出来ません。ですから語学中心で学ぶメリットがなくなった上に、私立の語学学校にはないデメリットがあります。例えば、提出する書類の多さ、とりわけエイズ検査まで含めた身体検査の提出が求められたり、推薦人を必要とする事などの煩わしさや、更には一教室が10人から20人位の大所帯で構成される事などから、私立の語学学校を選択すると言う流れが強まると思われます。元々、阿甘語言中文科では長い留学よりも、短いながらも多くの時間を履修する短期間集中学習方式の方が、効率的で費用も安いという事を考えていましたから、願ってもない展開と言う事になります。大学の語学中心から私立の語学学校への傾斜が強まるかも知れません。と言っても私立の語学学校はわずかしかありませんので、これから日本からの留学生を対象とした語学学校や他の学校がが新たに作られて行くかも知れません。

  ノービザで3ヶ月の滞在が許されるようになったことに関して、学校を離れた影響としては、不法労働者の増加に拍車が掛かると思われます。今でも台湾に残りたい為に、安い給料で働き、香港などに出国して、また台湾に戻るという様な方式で働いていた人が、じっくり3ヶ月留まれるようになったからです。台湾には確かに人を引きつける魅力があります。お金などいらないから留まりたいと言う人も少なくありません。勿論、不法労働に目を光らせてきた当局が、そうした事態を黙認するはずはなく、摘発を強化して、不法労働者を強制的に帰国させるようにすると思います。この点で澎湖島の就業機会は殆どないので、仕事をしたくても出来ませんから問題はないかも知れません。また、警察や移民局の目が隅々にまで光っていますので、事実上無理という事になります。しかし、台北のような所では不法と知りながら就職する人は増えるものと思われます。その様にして不法労働を行ったとして摘発されると、取り調べのために何日か拘束され、罰金を支払うことが求められ、強制送還されることになります。その費用は正規の航空運賃ですから、格安切符の倍くらいを払わされます。また、部屋に戻ることも許されないので、自分の台湾の荷物等は友人に頼んで送ってもらったり、家賃の精算等かなり面倒な事を行わなければならなくなります。更にブラックリストに載せられて、当分の間台湾入国が難しくなると思います。

 その他に考えられるケースとして、自分は学校に行かないけれども、留学して学校に通う友達の所に転がり込んで、部屋をシェアーして安く滞在するという人たちも増えるだろうと思います。働かない限り3ヶ月の滞在が許されている訳ですから問題はないように思えますが、台湾のこの開放的な雰囲気の中で、多くの自由時間を持つ事が良い結果に繋がるとは思えません。人間はやはり、仕事とか家事とか学校に行くとかの日常が必要であり、全くの自由というのは糸の切れた凧のようで、やがて墜落というような結果になってしまうのではないかと思います。仕事や留学して学校に通って忙しい状況の中でこそ、時間を見いだしてリクレーションする事に意義があるのであり、全て自由時間になると、行くところまでなくなってしまうかも知れません。その様な事が続くと台湾に来た意義さえ失われてしまいます。台湾に来れば、自然と中国語が出来るようになるというのも幻想で、やはり目的を持ってそれに向かって努力しない限り、語学の上達は望めません。例え何年も現地にいても、全く話せない人がいるのはそのことを裏付けています。語学学校は語学を学ぶという目的の為に存在していて、その為のノウハウも蓄積していますから、学校に入って意図的な学習をするのが外国語を自分のものにする上で大切なのではないかと思われます。それで結論は阿甘語言中文科に来ませんか!と言う落ちです。学校に関しての情報は、左の記事の30番目位からがそうです。日記形式なので何か書くとメインが後ろになっちゃうんですね。ごゆっくりご覧下さい。手早く情報をと言う方はhttp://www.geocities.co.jp/CollegeLife/4300/をご覧下さいませ。


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