行くべき所・風櫃(フォングェイ)

  風櫃の地名の元になっている風櫃洞についてのミニ情報ですが、風櫃の海岸一帯は真っ黒な玄武岩からなっていて、この岩場のある部分が、波の浸食作用を受けて出来た洞穴に、海水が満ちる時に大きな音を発するらしいです。

  そして引き潮に転じて、海水がその空洞から抜ける時にも、昔火をおこす時に使った火起こし器(心太を突く道具のような形)の発する音によく似ているらしく、風櫃洞と名付けられたそうです。

  海はとてもきれいで、その岩場一帯では魚が釣れるので、いつも釣り人で賑わっています。近くに大きな廟があるだけで、他には何にもありません。ここに来ると風櫃の少年の気持ちがよく分かる・・かな?

  侯孝賢さんの作品はどれも難しいですね。前に「悲城市」を見た時も少しも分かりませんでした。そうそうあの時は中国語の勉強のために借りたのですが、少しも分からずに、中国語を聴く力が全くないと思いこんで、非常にがっかりしたことを思い出しました。分からないのもそのはず、ほとんど台湾語だったんですね。今回は台湾語であることは知っていましたから、字幕だけを追いましたが、それでも分かりにくかったですね。そして分かりにくかった理由として、私が、「風櫃の少年」に対して抱いていたイメージが間違っていたことにあります。解説書も読まずに、私が勝手に抱いたイメージは・・・・何もない田舎で育った若者が、都会に出てその華やかさに惹かれるが、結局は挫折して田舎に帰ってみるも、もはやそこは帰る場所ではなかったというようなものだろうと想像しました。そういう流れを予期しながら見てましたので、展開が予想と全く違うので、混乱してきましたね。後から解説を読んで、なるほどと相成った次第です。これを先に読んでおけば良かったなと反省しました。このURLはロケ地に関しての詳細がありますので、澎湖島に来られたらロケ地を訪ねてみるのもいいかも知れませんよ。http://www014.upp.so-net.ne.jp/morimoto/l-hokoto.htm


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