今日は台湾の新年でした。

今年は子年らしいですが、澎湖島には来年の干支の牛が放牧されています。
時には100頭ぐらいの大群に道を占領されて、交通がストップする事があります。

澎湖島の名物に牛肉面がありますが、もしこれらの牛の肉を使っているなら最高ですよ。
そう言う訳で昨日の晩は日本で言う所の大晦日に当たりますが、私は12時と同時に爆竹が鳴り出すものと予期していたのですが、それ程でもなく期待はずれでした。台湾の言い伝えでは、新しい年が来る時に全ての門という門に、その上に縁起の良い言葉を書き付けた赤い紙を貼り、じっと悪霊とも野獣とも言われるものがその家を通り過ぎるのを待たねばなりません。そして年が明けるやいなやその悪霊を追い払うために爆竹を一斉に鳴らすのだそうです。なんだか聖書の出エジプト記を思い起こさせるような出来事ですが、それを行って台湾の新年が始まります。そうとは知らずに幾年か前、ようやく眠りに就いた頃、階下の6階の住人が12時とともにいきなり爆竹を鳴らし始めたので、あわてて戦争かと飛び起きたのを思い出すからです。あの時の驚きは、きっとこれのひどいのを俗にトラウマというのかも知れないなと思わせるほど、この旧暦の大晦日に用心深くさせています。それで、今や遅しと待ち構えていたのに大したことがなくて、拍子抜けしているという訳です。こうした理由を知らないと、夜の夜中に爆竹を鳴らしても、一人として、うるさいとか、子供がねているんだから静かにして下さいとか言う苦情が出ない理由は分かろうはずがありません。爆竹を鳴らす人たちは気前よく爆竹を大量に買い求め、付近の住民の福祉のために鳴らしているという意識があり、周りの人も悪霊が立ち去るのをなんで文句が言えようかというという状況なんですね。これが異文化というものですね。いつもいろいろと驚かされます。この異文化の狭間で、阿甘語言中文科は今日も授業があります。日本から来る学生にはお正月気分というようなものは全くありませんから、休む訳に行かないのですね。中には10日くらいの超短期間で来ている学生は、1日に出来るだけ多く学びたいと思っているのに、正月休みなどを取ると気の毒だからです。でも将来的には1,2日この時期に先生達のために休みを取ろうかなと考えています。教師達は交代で休みを取っています。何人かの教師は親のいる所に帰って休暇中です。残された教師達はてんてこ舞いです。